オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2025年11月21日

NBFの安全をお届けシリーズ~part11~

皆さんこんにちは!
株式会社NBF、更新担当の中西です!

 

第5回|配置計画と機材選定 — チェックリストと“見える化”の徹底

 

良い配置図は、迷いを1秒も生まない。そして良い機材選定は、視界・聴覚・足元の3要素を“同時に”サポートします。ここでは、ポジショニングの原理と機材の要件定義を、今日から使えるテンプレで提示します。

 

1|配置の原理—“距離×速度×反応時間”で決める
• 予告距離:ドライバーが看板を認知→理解→減速→レーン変更できる余白を確保。
• 停止位置:追突回避の緩衝距離を残す。見合い運用では先頭車の“待ち”の心理を考慮。
• 見通し:カーブ・勾配・逆光では一段手前に予告資材と予告員を置く。 目安は現地で“自分が運転手だったら”止まれるかを基準に。数字より体感の確実性。

 

2|ポジション設計—“役割名+番号”で誰でも分かる
• 本部(HB):予備機材・救護・休憩・日報の集約。緊急車両ルートを常に把握。
• 北1/南1:停止合図のメイン。目合わせ→停止確認を徹底。
• 北0(予告員):カーブ手前の速度調整。手の面で徐行を伝える。
• 巡回(RV):歩行者導線の詰まり・看板転倒・電池切れを先回りで補修。
• 観察(OB):人流・車列・気象の微変化を本部へ30分ごとレポート。

 

3|機材要件—“見える・分かる・従える”の3層設計
• 見える(視認性):反射材は腰〜胸の高さで“面”を見せる。LEDは点滅周期を統一。
• 分かる(理解):文言は短語+矢印。「右側通行→」/「臨時横断↑」。
• 従える(誘導):路面テープ・カラーコーンバー・ロープで体の向きを作る。 看板は“次の行動が一目で分かる”絵柄(ピクト+矢印)を優先。文章は補助。

 

4|シーン別・機材配置テンプレ
• 交差点近接の片側交互:
o 交差点側に臨時停止線→対向の“割り込み”を物理的に防止。
o 右折レーンがある場合は、カラーコーンで閉鎖し直進に一本化。
o 予告員を交差点手前に追加し、信号サイクルに合わせて小刻み運用。
• 生活道路×学校:
o 登下校時間は歩行者優先。臨時横断を2名体制で運用。
o 見守りボランティアと連携し、“あいさつ誘導”で摩擦を減らす。
• 駐車場運用(イベント):
o 入口:満空表示+分流矢印。出口:左折推奨の案内板。
o 横断帯を駐車島の外側に設定し、人車分離。

 

5|電源・バッテリー運用—“点かない”は信用の損失
• 誘導灯:連続運転時間×運用時間×1.5倍で予備を算定。
• 無線:リチウム・Ni-MH混用NG。充電→ラベル管理→交換時刻を日報に記録。
• 電光掲示板:急な文言変更に備え、定型文プリセット(「徐行」「右側通行」「工事中」)。

 

6|配置図の作り方—“凡例”と“写真”で誰でも実装
• 凡例:HB/北1/南1/北0/RV/OB/臨時横断/臨時停留所/救急ルート。
• 番号付け:時計回りに通し番号。設置順序=番号順で迷いゼロ。
• 写真貼り付け:各ポイントに現地写真(矢印付き)を貼る。新任でも完遂可能に。

 

7|チェックリスト(抜粋)✅
• 予告距離/停止位置/退避スペース/逆光対策/雨天排水
• 看板文言・矢印方向・高さ/反射材の面出し
• 無線チャンネル統一/バッテリー交換時刻表
• 臨時横断設置基準/ベビーカー・車椅子の勾配配慮
• 緊急時の“止め切り”判断基準と合図の統一(復唱)

 

8|ケーススタディ—学校前の舗装修繕
• 課題:下校ピークと工事搬出が衝突。逆光でドライバーが停止合図を見落とす。
• 解:
o 予告員を50m手前に追加、肩幅いっぱいの面合図で減速。
o 臨時横断を2レーン分確保し、児童の横断は完全停止で優先。
o バス停を一時移設、路面矢印とポスターで迷いゼロ。
• 結果:ヒヤリ0、保護者満足度↑。学校から感謝状。

 

まとめ
配置と機材は“現場の言語”。見える・分かる・従えるの3層を満たせば、初めて会うドライバー・歩行者とも一発で意思疎通ができます。次回は伝わる合図術を、身体操作と言語の両輪で掘り下げます。